経皮吸収パッチまたは経皮吸収治療システム(TTS)は、直接皮膚に適用される薬剤送達システムです。活性物質は皮膚から吸収され、血流経由で体全体に分布します。この投与の革新的な方法により、ほぼ30年間患者様の治療が容易になるように改善されてきました。
経皮吸収治療システムとは、人体の適切な部位に効果的で、目立つことなく貼付することができるパッチ製品です。活性物質は経皮で、すなわち皮膚を通して血流に入ります
幅広い用途に対応した多様なテクノロジー
LTSが提供する多様なTTSテクノロジーは、どんな活性物質に対しても理想的な投与量を確保しやすくします。 薬剤分子は、皮膚を効果的に通過できるためには、一定のサイズ(約500 g/mol)を超えてはなりません。今日までに、この要求を満たすことが判明している活性物質は20種類あります。LTSは、このうち12種類の活性物質を、製薬業界の様々なパートナー企業の皆様のために加工処理しています。専門家は、経皮吸収送達に適している可能性のある活性物質はまだ他に少なくとも30種類あると予測しています。
LTSのパッチ製品の長所
患者様にとって:
- 安全で信頼できる、なおかつ正確であり無痛の医薬品
- お子様、高齢者、複雑な治療が必要な患者様の治療が容易
- 嚥下が困難な患者様にとって理想的
- 投与の間隔がより長く、とりわけ複数日用パッチ製品
製薬企業様にとって:
- 経口投与での生物学的利用能が低い活性物質の使用
- 薬物放出速度の制御・維持が可能──血中濃度にピークを生じない
- パッチの位置を変えることで投与量の管理が簡単に
- 肝臓による初回代謝を回避することによる活性物質の無損失
- 錠剤や溶剤よりも潜在的に必要とする原薬(活性物質)の量がかなり低い
- 胃腸管において活性物質が分解されることがない
- 患者様側の服用順守の改善
- 製品ポートフォリオの識別化のための選択肢の付加